── 「SUVって、本当にゴルフの“足”として使えるのか?」…特に、私のように身体のデカさで勝負できないゴルファーにとって、車の積載量は飛距離と同じくらい切実な問題です。
仲間とのゴルフ当日、駐車場でキャディバッグの積み込みに四苦八苦し、無駄な汗をかく姿ほど情けないものはありませんからね。
どうも、飛距離への執念だけで20年ゴルフを続けてきた男、飛ノ玉彦です。 これまでアルファードという“反則級”の積載量を誇る車でゴルフライフを送ってきましたが、今回は敢えて巷で評価の高い日産エクストレイル(T33型)を徹底的に調査し、試乗まで敢行しました。
メーカーの美辞麗句に騙されず、潤沢な資金を注ぎ込んできた私の目で、その実用性を見極めるためです。
この記事を読めば、以下の点が明確になります。👇
- 9.5インチのキャディバッグが実際に何個、どのように積めるのか
- 荷室の広さだけでなく、ゴルファーにとっての使い勝手と注意点
- e-POWERとe-4ORCEがもたらす、他のSUVとは一線を画す走行体験
- ライバル車(RAV4など)と比較したエクストレイル独自の強み
読み終えた頃には、あなたはエクストレイルが単なるファミリーカーではなく、「ゴルフという趣味を極めるための戦略的パートナー」になり得るか、確信を持って判断できるでしょう。
さあ、あのデカいだけの奴らを横目に、スマートなゴルフライフを手に入れる準備はいいですか?
目次
- 新型エクストレイルの真価は積載能力にあり!ゴルフバッグ4個積みの現実
- 見せかけの広さにご用心!エクストレイル荷室の「盲点」と賢い使い方
- 静かすぎて脳がバグる。e-4ORCEが叶える「ゴルフ専用車」としての資質
- ライバル比較で見えた結論。エクストレイルを選ぶべきゴルファー像とは
新型エクストレイルの真価は積載能力にあり!ゴルフバッグ4個積みの現実


結論から申し上げましょう。
日産エクストレイル(T33型・2列シート車)は、9.5インチのキャディバッグを4個、真横に積んでなお、ボストンバッグ数個を収める余裕があります。
これは、週末に仲間4人で乗り合わせてゴルフ場へ向かう、という最も理想的なシナリオを完璧に満たす積載能力です。
「SUVは3人までが限界」という固定観念を、この車は過去のものにしてくれました。
▼エクストレイル ゴルフバッグ積載量データ
| シート配列 | シート状態 | 9.5インチ ゴルフバッグ積載数 | 積載方法 / コメント |
|---|---|---|---|
| 2列シート車(5人乗り) | 2列目シート使用時 | 4個 | 横にして搭載。4人でのゴルフも全く問題なし。 |
| 3列シート車(7人乗り) | 3列目シート使用時 | 1個 | 3列目を使うと荷室はミニマム。緊急用と割り切るべき。 |
| 3列シート車(7人乗り) | 3列目シート格納時 | 3個 | 3列目を格納すれば十分なスペースが出現。3人でのゴルフなら快適そのもの。 |
この驚異的な積載能力の秘密は、荷室の設計思想にあります。
多くのSUVがデザイン性を優先するあまり荷室の形状、特に左右のタイヤハウスの出っ張りが邪魔になりがちです。
しかし、エクストレイルは徹底して「四角く、広く」を追求。
荷室幅はストラット間で約1,095mm、最大で約1,325mmというクラストップレベルの広さを確保しています。
これにより、一般的な9インチや9.5インチのキャディバッグ(長さ約1,280mm)が、ドライバーを抜くといった小細工なしに、そのまま真横に収まるのです。
実際に兵庫日産の公式YouTubeチャンネルでは、この積載能力が実証されており、その映像は見る者の購買意欲を掻き立てるには十分すぎる説得力を持っています。
(参考:兵庫日産自動車株式会社 YouTubeチャンネル)
さらに特筆すべきは、荷室開口部の大きさです。
地面からの高さが適切で、開口部の下辺がフラットに近いため、重いキャディバッグを持ち上げて「よっこいしょ」と放り込む必要がありません。
スッと滑り込ませるように積載できる。
この一連の動作がスマートに行えるかどうかは、ゴルフ当日の精神状態を左右する重要な要素だと、私は考えています。
「本当に4人分の荷物が全部載るのか?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。
安心してください。
キャディバッグ4個を横に並べた上に、それぞれのボストンバッグやシューズケースを重ねて積むことが可能です。
実際にオーナーからは「4人でゴルフに行くことを想定して購入したが、荷物がパンパンになるものの、全く不自由なく使えている」という声が多数上がっています。
もはや、ゴルフのためにミニバンを選ぶ時代は終わりを告げたのかもしれません。
エクストレイルは、タフな走行性能と上質な内外装、そしてゴルファーのあらゆる要求に応える積載能力を、極めて高い次元で両立させているのです。
この事実は、車選びにおいて新たな選択基準を我々に提示してくれています。
詳しくは、日産エクストレイル公式サイトでその荷室の広さを確認してみてください。
きっと、あなたのゴルフライフが変わるはずです。
見せかけの広さにご用心!エクストレイル荷室の「盲点」と賢い使い方


エクストレイルの積載能力を絶賛しましたが、もちろん手放しで褒められるわけではありません。
特に、先代(T32型)からの乗り換えを検討している方や、よりハードな使い方を想定しているゴルファーは、いくつかの「盲点」を理解しておく必要があります。
最大の注意点は、先代モデルに採用されていた「防水ラゲッジ」が廃止された点です。
覚えている方も多いでしょう。
先代エクストレイルの代名詞とも言えた、あの「ウォッシャブルダブルラゲッジ」。
泥だらけのアウトドア用品や、雨の日のずぶ濡れになったゴルフバッグを気兼ねなく放り込める、まさに“タフギア”を象徴する装備でした。
しかし、新型(T33型)では、上質さを追求するコンセプトの代償か、この便利な機能が採用を見送られてしまったのです。
これは何を意味するか?
雨の日のラウンド後、びしょ濡れのキャディバッグやレインウェアをそのまま積むことに、かなりの抵抗が生まれるということです。
美しい内装のラゲッジルームが、泥や水分で汚れていく様を想像してみてください。
神経質な私でなくとも、気分が良いものではありませんよね。
もちろん、日産もその点は承知しており、対策として防水タイプの「ラゲッジフルカバー」や「ラゲッジトレー」を純正オプションとして用意しています。
(参考:エクストレイル関連のカーアクセサリー通販サイト)
しかし、これは裏を返せば「標準装備では防水性が不十分であり、必要なら追加投資をしてください」というメーカーからのメッセージに他なりません。
このオプション価格は決して安くはなく、購入計画に組み込んでおくべき重要なコストと言えるでしょう。
もう一つの盲点は、3列シート(7人乗り)モデルの存在です。
一見すると「人も乗れて荷物も積めるなんて最高だ」と思いがちですが、ゴルファーにとっては罠になり得ます。
データベースが示す通り、3列目シートを使用した状態での荷室容量はわずか140L。
キャディバッグはかろうじて1個積めるかどうか、というレベルです。
つまり、7人乗車とゴルフバッグの積載は両立不可能なのです。
3列目シートはあくまで緊急用、あるいは小さなお子さん専用と割り切るべきでしょう。
3列目を格納すれば3個のゴルフバッグを積めますが、それならば最初から広大な荷室を持つ2列シート車(5人乗り)を選んだ方が、ゴルファーとしての満足度は遥かに高いはずです。
これらの「欠点」は、エクストレイルの価値を貶めるものではありません。
むしろ、その特性を正しく理解し、賢く付き合うための知識です。
完璧な車など存在しない。
だからこそ、我々は情報を集め、自分の使い方に最適な一台を見極める必要があるのです。
自動車レビューサイト「カーセンサー」などでも、実際のオーナーによる辛口な評価が見られますので、購入前には必ず目を通しておくことをお勧めします。
静かすぎて脳がバグる。e-4ORCEが叶える「ゴルフ専用車」としての資質


ゴルフというスポーツは、スタート前の静かな時間から始まっています。
道中の運転でストレスを感じていては、ティーグラウンドで最高のパフォーマンスを発揮することなど到底できません。
その点において、エクストレイルが提供する圧倒的な静粛性は、もはや兵器レベルです。
その静けさの根源は、エンジンを発電にのみ使い、100%モーターで駆動する「第2世代e-POWER」にあります。
従来のハイブリッド車のように、エンジンが駆動に介入する際の音や振動がほとんどない。
アクセルを踏み込んだ瞬間から、まるで高級EVのように、滑らかで力強い加速がシームレスに続きます。
マン振りした後のような、脳汁が出る加速感です。
さらに驚くべきは、発電用のエンジンに日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を採用したことです。
小難しい話は抜きにしますが、これは要するに、エンジンが作動している時の回転数を極限まで抑え、車内にいるとエンジンがいつかかったのか分からないレベルの静粛性を実現しているのです。
走行中のエンジン騒音を約2dBAも低減したというデータは伊達ではありません。
ゴルフ場のクラブハウスへ続く林道を、まるで無音のグライダーのように滑空していく。
この体験は、他のガソリンSUVでは決して味わえません。
(参考:日産 e-POWER公式サイト)
そして、その静かで上質な走りを、あらゆる路面で盤石に支えるのが、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」です。
これは単なる4WDシステムではありません。
前後2つの高出力モーターとブレーキを緻密に統合制御し、雪道や山道はもちろん、高速道路のカーブや市街地の交差点でさえ、車体が揺すられる不快な動きを徹底的に抑制します。
特にゴルファーが恩恵を受けるのが、減速時のピッチングコントロールです。
信号で止まる際、車が前のめりになる、あのカックンという動き。
e-4ORCEは回生ブレーキを巧みに制御することで、その不快な揺れを抑え込み、常にフラットな乗り心地を保つのです。
これは、同乗者にとっても非常に快適で、特に後部座席に仲間を乗せている時に「運転、上手いね」と褒められること請け合いです。
体格に恵まれたアイツのドヤ顔をへし折るには、こういうスマートさも必要なんですよ。
この「e-4ORCE」の技術は、日産の先進技術の結晶であり、その詳細を知れば知るほど、この車がただの移動手段ではないことが理解できるでしょう。
(参考:日産 e-4ORCE公式サイト)
静粛性と安定した乗り心地。
この2つが揃うことで、ゴルフ場への移動時間は、仲間との会話を楽しむ、あるいは一人で集中力を高めるための、かけがえのない時間へと昇華します。
エクストレイルは、もはや「ゴルフ専用車」と呼んでも過言ではない資質を備えているのです。
ライバル比較で見えた結論。エクストレイルを選ぶべきゴルファー像とは


SUV市場において、トヨタRAV4が強力なライバルであることは論を俟ちません。
タフなデザイン、多様なパワートレイン、そしてトヨタブランドという絶大な信頼感。
では、その牙城をエクストレイルは如何にして崩すのか。
比較を通じて見えてきたのは、両者が全く異なる哲学に基づいて作られた車だという事実でした。
▼エクストレイル vs RAV4 比較(ゴルファー視点)
| 比較項目 | 日産 エクストレイル(T33型) | トヨタ RAV4 |
|---|---|---|
| ゴルフバッグ積載 | 2列:4個積載可能 | モデルにより3個積載可能 |
| 多人数乗車 | 3列シート7人乗り設定あり | 3列シートの設定なし |
| 走行フィール | モーター駆動特有の滑らかで力強い加速、圧倒的な静粛性 | ガソリン/4WDは軽快、HEVは滑らかだがエンジン介入あり |
| コンセプト | タフギア × 上質 | タフネス × 多様な4WDシステム |
まず、ゴルファーにとって最も重要なゴルフバッグ積載量において、エクストレイルは明確なアドバンテージを持っています。
RAV4も広い荷室を誇りますが、公称値で9.5インチバッグ3個というのが一般的。
対してエクストレイルは4個を余裕で飲み込む。
この「あと1個」の差が、4人でのゴルフを可能にするか否かの決定的な違いとなります。
次に無視できないのが3列シートの有無です。
先述の通り、7人乗車とゴルフは両立しませんが、例えば「週末は家族サービスで多人数乗車、平日はゴルフ仲間と」といった多様なライフスタイルに対応できるのはエクストレイルだけの強みです。
RAV4にはこの選択肢がありません。
しかし、私が最大の差別化点だと感じたのは、「走行の質」です。
RAV4も素晴らしい走行性能を持っていますが、その本質はあくまでエンジンが主体です。
一方、エクストレイルのe-POWER + e-4ORCEがもたらすのは、EVに近い未来的なドライビング体験。
特にその静粛性は、一度味わうと元には戻れないほどの魅力を持っています。
ゴルフという紳士のスポーツを楽しむ上で、どちらがより相応しい空間を提供してくれるかは、もはや言うまでもないでしょう。
もちろん、RAV4にはガソリン、ハイブリッド、PHEVと多彩なパワートレインを選べる楽しさや、よりワイルドなデザインの魅力があります。
(参考:トヨタ RAV4公式サイト)
どちらが優れているか、という単純な話ではないのです。
結論として、エクストレイルを選ぶべきゴルファー像は明確です。
- 4人でのゴルフを最優先し、スマートな積載を求める人。
- 移動中の静粛性や乗り心地を重視し、運転のストレスを極限まで減らしたい人。
- 先進的な技術に価値を感じ、EVのような新しい走りを楽しみたい人。
もしあなたが、SUVに「タフさ」だけでなく「上質さ」と「先進性」を求める、欲張りなゴルファーであるならば、エクストレイルは現在考えうる限り、最高の選択肢の一つであると断言します。
自動車比較サイト「MOTA」などでも両者の詳細な比較記事が掲載されていますので、ぜひ最終判断の参考にしてください。

「この車、ゴルフバッグ何個積めますか?」…私がディーラーで何度この質問を繰り返してきたことか。カタログスペックの荷室容量なんて、ゴルファーにとってはほとんど役に立たない数字です。実際にキャディバッグを積んでみたら、「あれ […]
