── またこの季節がやってきましたね。 ゴルフ雑誌やWebメディアが「過去最高」「ルール限界」といった甘美な言葉で我々を誘惑する、新作ドライバー発表の季節が。
「どうせまた、パワーヒッター向けの“叩ける”モデルばかりだろう…」
「小柄な俺が振っても、結局飛距離は変わらないんじゃないか?」
そんな疑念と期待が入り混じる感覚、痛いほどわかります。
どうも、飛ノ玉彦です。
ゴルフ歴20年、身長170cmに満たないこの身体で、どうすれば「あのデカいだけの奴ら」と飛距離で渡り合えるか。
その一心で、潤沢な(と自虐を込めて言う)資金をギアに注ぎ込んできました。
この記事では、単なるメーカーの受け売り情報など一つもありません。
私がこの目で確認し、提供いただいた最新データベース(2025年9月以降)を徹底的に舐め回すように分析した、生々しい情報だけをお届けします。
この記事を読めば、以下の点が明確になります。👇
- 2025年秋以降に発売される主要ドライバーの特徴と発売日
- 「カーボンフェース」「新構造」など、最新技術のメリットと“落とし穴”
- 体格に恵まれない我々が、本当に「飛ぶ」ドライバーを選ぶための比較ポイント
読み終えた頃、あなたは次のエースドライバー選びで失敗する恐怖から解放されているはずです。
そして、次のラウンドでライバルのドヤ顔をへし折る「自分史上最高の武器」を見つける確信に満ちていることでしょう。
目次
- 2025年秋以降に登場する注目ドライバー速報【一覧比較】
- 新時代の飛距離戦争勃発!注目すべき「革新的テクノロジー」の光と影
- 体格をカバーする新作ドライバーの「選び方」:飛ノ玉彦的・比較検証ポイント
- 【飛ノ玉彦の結論】2025年秋モデルは買うべきか? それとも「待ち」か?
2025年秋以降に登場する注目ドライバー速報【一覧比較】


2025年の秋シーズンは、どうやら「フェーステクノロジーの革新期」と呼べそうです。
各社がまったく新しいアプローチで「ボール初速」と「安定性」の両立を狙ってきました。
まずは、現時点で判明している2025年9月以降の注目モデルを、私なりの視点を加えて一覧表で比較してみましょう。
| メーカー | モデル名 | 発売(予定)日 | 注目ポイント(飛ノ玉彦コメント) |
|---|---|---|---|
| ブリヂストン | BX シリーズ(4モデル) | 2025年9月5日 |
新フェース「BITING FACE 2.0」搭載。 ボールの滑りを抑える…だと? スピン過多で悩む私のようなタイプには朗報かもしれません。 |
| ONOFF(GLOBERID) | DRIVER KURO 2026 | 2025年9月19日 |
「KURO史上最大の慣性モーメント」。 直進性に全振りしたモデルですね。 曲げてOBを出すぐらいなら、マン振りしてブッ飛ばしたい層には刺さりそう。 |
| つるやゴルフ | GOLDENPRIX TR-02 | 2025年秋(10/23発表) |
「パワーレイヤーカーボンフェース」。 カーボン層の間に“秘密の素材”? こういう怪しげな(褒め言葉です)テクノロジー、大好物ですよ。 胸が高鳴ります。 |
| ヤマハ | RMX DD-1 DRIVER | 2025年10月24日 |
カーボンフェースで「抜群の無弾性」と「つかまりの良さ」を両立。 パワーで押すタイプの飛距離至上主義には「つかまり」が命。 これは期待大です。 |
| Srixon | ZXi シリーズ | 2025年11月3日(米国) |
新フェース「i-FLEX」。 スリクソン史上最速のボールスピードを謳っています。 ツアー向け性能と寛容性の両立は可能か…見極めが必要ですね。 |
| フォーティーン | 新作ドライバー(名称未定) | 2025年秋予定 |
「5つのプロトヘッド」を用意。 ゴルファーの特徴に合わせて重心を最適化するアプローチ。 何か“クセのある”伝統派らしさを持つ一品になりそう。 |
ご覧の通り、大手メーカーがこぞって新技術を投入してきています。
特に注目すべきは、ブリヂストンの「BITING FACE 2.0」とスリクソンの「i-FLEX」という、フェース構造そのものに手を入れてきた点。
そして、つるやとヤマハが採用する「カーボンフェース」の進化です。
これは、従来の「高反発素材」や「ボディ剛性」での競争から、いよいよ「フェースがボールをどう捉え、どう弾き出すか」という、よりミクロな領域での開発戦争に突入したことを意味しています。
また、データベースによれば、春先に発売されたキャロウェイの「ELYTE」ドライバーシリーズも忘れてはいけません。
女子ツアーで原英莉花選手や稲見萌寧選手が実戦投入(2025年3月時点)していることからも、その性能は折り紙付きです。
「Ai 10Xフェース」という、着弾地点のバラつきを抑える設計思想は、一発の飛びよりも「平均飛距離」を重視する賢明なゴルファーにとって、非常に強力な選択肢であり続けます。
さらに、ミニドライバー市場では、MyGolfSpyの2025年TOP5で総合1位を獲得したテーラーメイド「R7 Quad Mini」(2025年10月28日公開情報)が強烈な存在感を放っています。
ドライバーのミート率に悩むくらいなら、いっそミニドライバーで確実にフェアウェイを捉え、アベレージで勝負するという「戦略」も、我々小柄なゴルファーは常に持っておくべきでしょう。
各モデルの詳細なテクノロジーについては、次のセクションでさらに深く、執念深く掘り下げていきます。
メーカーの甘言に踊らされず、その本質を見抜く。
それが我々「GolfTalks」の使命ですからね。
(参考情報:大手ゴルフ情報サイト(例:GDO)やMyGolfSpy公式サイトで、最新のレビューやUSモデルの動向を確認することをお勧めします。)
新時代の飛距離戦争勃発!注目すべき「革新的テクノロジー」の光と影


2025年秋の新作ドライバー群は、まさに「技術のショーケース」です。
しかし、これらの革新が、本当に我々のような体格に恵まれないゴルファーの救いとなるのか?
そのメリットと、あえて指摘したい「短所」あるいは「懸念点」を、忖度ゼロで斬り込んでいきます。
光と影①:「第3世代カーボンフェース」の進化(ヤマハ、つるや)
テーラーメイドが切り開いたカーボンフェースの時代は、第3世代とも言うべき新たな局面に突入しました。
【光:メリット】
ヤマハ「RMX DD-1」や、つるや「GOLDENPRIX TR-02」が採用するカーボンフェースの最大の利点は、言うまでもなく「軽量化による余剰重量の創出」と「高い反発性能」です。
フェースが軽くなれば、その分の重量をヘッドの後方や低重心化のために再配分できます。
これが何を意味するか?
そう、「つかまりの良さ」と「高弾道」の両立です。
パワーでボールを上げられない、スライス回転で飛距離をロスしているゴルファーにとって、カーボンフェースによる重心設計の自由度は、まさに福音となる可能性を秘めています。
つるやが言う「秘密の素材(パワーレイヤー)」がどれほどの耐久性と反発力を両立させているのか、非常に興味深いところです。
【影:懸念点・短所】
一方で、カーボンフェースには拭いきれない「影」が存在します。
それは「打音と打感の特異性」です。
これまでのモデル(特に初期)では、「ポコッ」と表現されるような、金属音とは程遠い独特の打音が多くのゴルファーの好みを二分しました。
音はフィーリングに直結します。
「脳汁が出る」ような会心のショットが、気の抜けた音だったとしたら…テンションが上がりませんよね。
ヤマハや、つるやの最新モデルが、この「打感・打音問題」をどれだけ克服し、金属フェースに慣れた我々を納得させられるフィーリングに仕上げてきているか。
これは試打における最大のチェックポイントです。
購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、音と感触だけは絶対に確認すべきです。
また、「耐久性」に関しても、長期使用でどうなるかは未知数。
高額な投資なだけに、ここは慎重に見極めたいところです。
(打音に関しては、音響工学の専門サイトなどを調べると、その複雑さがよくわかります。)
光と影②:「新フェース構造」の追求(ブリヂストン、スリクソン)
金属フェースの限界を、構造で突破しようとするアプローチです。
【光:メリット】
ブリヂストン「BITING FACE 2.0」の「ボールの滑りを抑制する」という発想。
スリクソン「i-FLEX」の「史上最速ボールスピード」。
これらは、パワーがないゴルファーが直面する「スピン量のバラつき」という課題に正面から向き合った技術と言えます。
雨の日や、打点が少しズレた時に、フェースが滑ってスピン量が激増し、テンプラやフケ上がるような球でガクッと飛距離を落とす。
私にも苦い経験が山ほどあります。
これらの新構造が、悪条件下でも安定して低スピンの強弾道を生み出してくれるなら、平均飛距離は確実に向上するでしょう。
特にブリヂストンのアプローチは、我々が失っていた「もう一伸び」を取り戻す鍵になるかもしれません。
【影:懸念点・短所】
しかし、ここにも「影」はあります。
それは「恩恵を受けられるヘッドスピード(HS)領域の限定」の可能性です。
メーカーが「最速」や「低スピン」を謳う時、そのデータは往々にしてHS45m/s以上のハードヒッターによるテスト結果に基づいていることが多い。
我々のようなHS40m/s前後のアベレージゴルファーが振った場合、その新構造が本当に機能するのか?
むしろ、過度な低スピン化が災いし、ボールが浮力を失ってドロップする「低スピン過ぎて飛ばない」という最悪の事態も想定されます。
また、「i-FLEX」のようなツアー向け性能を謳うモデル(ZXi)は、そもそも我々アマチュアが使いこなせる寛容性を持ち合わせているのか、という根本的な問題もあります。
メーカーの宣伝文句を鵜呑みにせず、自分のHSで試打した際の「リアルな弾道データ」こそが正義です。
(USGA(全米ゴルフ協会)の適合リストで、これらの新構造がどのような形で登録されているかを確認するのも一つの手です。)
体格をカバーする新作ドライバーの「選び方」:飛ノ玉彦的・比較検証ポイント


パワーや体格で劣る我々が、2025年秋の新作ドライバーを選ぶ際に比較・検証すべきポイントは、HS45m/s以上のゴルファーとは全く異なります。
「最大飛距離」という言葉に踊らされてはいけません。
我々が目指すべきは「安定したハイドローによる平均飛距離の最大化」です。
その観点で、3つの比較検証ポイントを提案します。
比較検証①:「つかまり性能」は本物か?(ヤマハ vs KURO)
飛距離をロスする最大の敵、それは「スライス(フェースオープン)」です。
新作群の中で「つかまり」を明確に打ち出しているモデルを比較します。
- 検証対象:ヤマハ「RMX DD-1 DRIVER」
データベースには「抜群の集弾性、つかまりの良さ」とあります。カーボンフェースによる余剰重量を、どれだけ効果的につかまり性能(重心角や重心距離)に振り分けられているかが鍵です。

- 検証対象:ONOFF「DRIVER KURO 2026」
こちらは「直進ドライバー」と謳っています。つかまるというよりは「曲がらない」性能(=最大級の慣性モーメント)を重視していると推測されます。

【飛ノ玉彦の視点】
「つかまり系」と「直進系(高MOI)」は似て非なるものです。
ヤマハ「RMX DD-1」は、ヘッドが積極的にローテーションしてボールを捕まえにいく設計である可能性が高い。
プッシュアウトやスライスに悩むゴルファーには即効薬となるでしょう。
一方、オノフ「KURO」は、ミスヒット時のヘッドのブレを極限まで抑える設計。
叩きにいっても左へのミス(チーピン)が出にくい恩恵があるかもしれません。
我々小柄なゴルファーが飛距離を稼ぐには、まず「持ち球」をハイドローにすることが絶対条件。
その意味で、ヤマハ「RMX DD-1」の「つかまり性能」がどれほどのものか、私は最優先で試打したいと考えています。
比較検証②:フィッティングの「幅」は存在するか?(フォーティーン vs ブリヂストン)
我々のように特殊な悩み(パワーはないが、振れてしまう等)を持つゴルファーにとって、吊るしのスペックが合うことは稀です。
- 検証対象:フォーティーン「新作ドライバー」
「5つのプロトヘッド(高深重心系、オーソックス系、つかまり系、低浅重心系など)」を用意するという戦略。これは、まさに我々のような“こじらせた”ゴルファーのためのものです。

- 検証対象:ブリヂストン「BX シリーズ」
こちらは「BX1LS(ロースピン)」「BX1ST」「BX2HT(ハイトルク)」「B-Limited」と4モデル展開。ターゲット層を明確に分けています。

【飛ノ玉彦の視点】
ブリヂストンのような「ターゲット別4モデル」は分かりやすい。
しかし、フォーティーンの「特性別5ヘッド」は、より我々の“わがまま”に応えてくれる可能性があります。
例えば、「つかまり系」を選びつつも、弾道は「低浅重心系」で強弾道にしたい、といった細かいニーズに応えられるかもしれない。
体格のハンデは、フィッティングでカバーするしかありません。
フォーティーンのように、ヘッドの選択肢そのものがフィッティング要素となっているメーカーの姿勢は、大いに評価できます。
比較検証③:シャフトこそが「最後の砦」である(カスタムシャフトの動向)
最終的に、我々の非力なパワーを効率よくボールに伝えるのはシャフトです。
- 検証対象:TENSEI PRO BLACK 1K CORE
データベース(2025年10月8日更新)によれば、このシャフトは「ブースト型元調子」で「ヘッドが強烈に加速」し「左のミスを抑え直進性に優れたフェード系弾道」が特徴とあります。

【飛ノ玉彦の視点】
これは非常に興味深い。
HSが遅くても「ヘッドを強烈に加速」させてくれるなら、それはドーピングに近い(笑)。
しかし、同時に「左のミスを抑える」元調子系(手元が硬く、先端が動くがトルクが少ない)となると、つかまりが悪いヘッドと組み合わせると、最悪の「右プッシュスライス」を誘発しかねません。
私の持論ですが、体格に恵まれないゴルファーは、「つかまり系のヘッド」+「叩きにいける(左を怖がらない)元調子系シャフト」という組み合わせが、飛距離と安定性を両立させる最適解の一つだと考えています。
ヤマハ「RMX DD-1」のヘッドに、「TENSEI PRO BLACK 1K CORE」を差したらどうなるか…脳汁が出そうな組み合わせですね。
新作ドライバーを選ぶ際は、ヘッド性能だけでなく、これらの最新シャフト(三菱ケミカル公式サイトなどで特性をチェック!)との組み合わせまで含めて「比較・検証」することが、ライバルを出し抜く唯一の道です。
【飛ノ玉彦の結論】2025年秋モデルは買うべきか? それとも「待ち」か?


ここまで、2025年秋以降に登場する新作ドライバーの動向と、我々小柄なゴルファーならではの比較検証ポイントを見てきました。
分析の結果、私が導き出した結論は、「2025年秋モデルは、特定の悩みを持つゴルファーにとって“買い”である。ただし、全員が飛びつく必要はない」というものです。
検証結果の総括:2025年秋は「フェース革新」の転換点
H2-3での比較検証で明らかになったように、2025年秋モデルは各社が「フェース」に並々ならぬ執念を注いできました。
- カーボンフェース(ヤマハ、つるや)は「つかまり」と「高弾道」の実現性を高め、
- 新構造フェース(ブリヂストン、スリクソン)は「スピンの安定化」による平均飛距離向上を狙い、多ヘッド展開(フォーティーン)は「個の最適化」という、我々が最も求めるソリューションを提示してきました。
これらの技術革新は、間違いなく我々の飛距離を伸ばす「可能性の塊」です。
特に、ヤマハ「RMX DD-1」の“つかまりカーボン”や、ブリヂストン「BXシリーズ」の“滑らないフェース”は、スライスやスピン過多で飛距離を大きくロスしてきたゴルファーにとって、劇的な改善をもたらす可能性があります。
体格に恵まれたアイツのドヤ顔をへし折るには、もうこれしかないんですよ、と思わせる魅力が確かにあります。
「今、買うべき人」と「待つべき人」
この検証結果を踏まえ、私が考える「買うべき人」と「待つべき人」の境界線を引きます。
【今すぐ試打し、買うべき人】
- 明確に「スライス」で悩んでいる人:
ヤマハ「RMX DD-1」のつかまり性能は、あなたのゴルフ人生を変えるかもしれません。待つ理由はありません。 - 打感が悪くても「とにかく直進性」が欲しい人:
ONOFF「KURO 2026」の最大慣性モーメントは、OBの恐怖からあなたを解放してくれるでしょう。 - スピン量が多すぎて「フケ上がる」人:
ブリヂストン「BX シリーズ」やスリクソン「ZXi」の低スピン性能は、あなたの弾道を「前に進む力」に変えてくれます。 - フィッティングに執着する「ギアオタク」な人(私含む):
フォーティーンの「5プロトヘッド」は、試さずにはいられないはずです。これはもう義務です。
【「待ち」を推奨する人】
- キャロウェイ、テーラーメイドの「次期フラッグシップ」を待つ人:
今回のデータベース(2025年秋)では、この2大巨頭の“本命”モデルの情報は限定的でした(キャロウェイは春にELYTEが出ています)。もしあなたがAi SMOKEやQi10の「正統後継機」を待っているなら、2026年の春先まで待つのが賢明でしょう。 - カーボンフェースの「打音」が許せない人:
ヤマハやつるやがどれだけ改善してきたかは未知数です。試打してダメなら、金属フェースのブリヂストンやスリクソンを選ぶか、あるいは熟成を待つべきです。 - 現在のエースドライバーに大きな不満がない人:
ゴルフギアは、悩みが明確なほど買い替えの効果が出ます。不満がないなら、無理に大金を投じる必要はありません。その資金は、次の「バカ飛ぶ」モデルのために温存しておきましょう。
【飛ノ玉彦の最終結論】
私自身ですか?
私はもちろん「買うべき人」側にいます。
なぜなら、体格というハンデは、金と知恵と執念で乗り越えるしかないと信じているからです。
フォーティーンのヘッドをすべて試し、ヤマハのシャフトをとっかえひっかえし、ブリヂストンのフェースを舐め回すように見つめるでしょう。
この記事を読んでいるあなたも、飛距離への執念を捨てきれない「同類」のはずです。
2025年秋の新作群は、我々のコンプレックスを数グラム軽くしてくれる可能性を秘めた「宝の山」です。
試さないという選択肢は、私にはありません。
(買い替えを検討するなら、現在お持ちのクラブがいくらになるか、中古ゴルフショップ(例:ゴルフパートナー)などで査定しておくのも賢い手ですよ。)
